バスケットボールリーグはこうして始まった

バスケットボールの歴史は、カナダ人のジェームズ・ネイスミスという一人の体育教官によって始まりました。

1891年の夏、アメリカ・マサチューセッツ州の国際YMCAトレーニングスクールで体育部の教官をしていたネイスミスは、冬になると学生のスポーツ意欲が低下していることに気づき、ゲーム性のある新しいスポーツを考案しようとしました。

アメリカンフットボールやサッカーなど人気スポーツの要素を採り入れ、ボールを使ったスポーツにすることを決め、安全性を考えて選手同士が接触しないこと、ボールを持ったまま走らないことなどを基本ルールとして、ゴールを高い位置に設置した箱に入れるスポーツを考え出しました。

ゴールを高い位置に設置するアイデアは、ネイスミスの少年時代の遊びをヒントにしました。

最初はゴールに箱を取り付けるつもりでしたが、桃を入れる籠が代用され、これが「バスケットボール」の語源となっています。

プレイヤーの人数などルールは時代によって変わりましたが、ゲームの基本はネイスミスが考案したものとほとんど変わっておらず、ゴールの高さも桃の籠を設置した時の10フィートと当時のままです。

全米から世界に広がったバスケットボール

バスケットボールは次第に人気を集め、やがてアメリカの各地で行われるようになり、YMCAを通じて世界各国へ広がっていきました。

1904年に開かれたセントルイスオリンピックでは公開競技に採用され、1936年のベルリンオリンピックから男子競技の正式種目に採用されました(女子は1976年のモントリオールオリンピックから)。

さらにアメリカでは、第二次世界大戦直後の1946年に男子プロバスケットボールリーグ(BAA)が創設され、1949年にはNBAが誕生しています。

1990年代にはマジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダンなどのスター選手が登場し、バスケットボールの人気を大いに高めました

日本のプロバスケットリーグの誕生

日本では1908年にYMCAを通じて紹介され、国内に広められました。

1930年には日本バスケットボール協会(JABBA)が設立され、普及活動を行うとともに、競技のレベルアップを図りました。

大学や実業団でバスケットボールリーグが結成され、2005年には日本初のプロリーグ「bjリーグ」が発足しましたが、ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)と2リーグが並立する形でリーグ戦が行われていました。

しかし国際バスケットボール連盟(FIBA)からの要請で、2016年9月、NBLとbjリーグを統合し「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)」が誕生しました。

まとめ

一人の体育教師によって考案されたバスケットボールは、今や世界各国で親しまれており、プロリーグも世界中で発足しています。

個性的な選手が集まるバスケットボールリーグは、見どころもいっぱい。

一度会場でスピード感と迫力あるプレーを体感してみましょう。

日本バスケットボールリーグの総決算であるチャンピオンシップとプレーオフ

日本バスケットボールリーグのBリーグには、年間優勝を決めるチャンピオンシップがあります。

その一方で下位チームにはB1残留をかけたプレーオフがあり、いずれも勝負の行方によってチームの明暗が分かれます。

ファンとしてはどの試合も手に汗握るダイナミックな試合が期待できますが、チームや選手にとっては1年間の総決算であり、緊張する戦いです。

その一瞬を目に焼き付けるために、大勢のファンが注目します。

すべてのチームの頂上を決める決勝は一発勝負

チャンピオンシップに駒を進められるのは、各地区の上位2チームの6チームと、残り12チームの中で勝率の良い上位2チームです。

合計8チームによってトーナメント戦が行なわれ、そこで勝ち抜いたチームが年間優勝チームとなります。

準々決勝となるクォーターファイナルと準決勝となるセミファイナルは各2試合が行なわれ、1勝1敗の場合は2戦目に前後半5分間の延長戦で決着をつけます。

それでも決着がつかない場合はさらに5分間の延長戦が行なわれ、決着がつくまで繰り返されます。

最後の決戦であるファイナルは1試合のみ。

スコアが同じ場合は、5分間の延長戦が行なわれ、やはり決着がつくまで繰り返されます。

また準々決勝、準決勝がリーグ上位のホームで行なわれるのに対し、決勝戦はどちらのホームでもない第三の開催地で行なわれます。

降格もあり得るプレーオフ

優勝チームを決めるチャンピオンシップとともに盛り上がるのが、プレーオフ。

こちらはB1残留やB2からの昇格争いとなり、チャンピオンシップ同様に白熱した試合が展開されます。

プレーオフは各地区最下位の3チームと残り15チームの中から勝率が最下位の1チームの計4チームがトーナメント方式で残留を決めます。

各チーム2試合を行ない、敗れたチームはB2への降格が決まります。

そして勝ったチーム同士で1試合を行ない勝利チームは残留が決定。

敗れたチームはB2の上位3チームと入れ替え戦を行なって、勝てば残留が決まります。

次年度のチーム方針を変える大事な戦い

チャンピオンシップもプレーオフもチームや選手にとって大事な戦いで、その行方によってチーム編成や強化策なども変わってきます。

チーム事情や選手の生活などいろいろなことがチャンピオンシップやプレーオフの結果で変わってくるため、バスケットボールリーグに関わる人すべての運命をかけたクライマックスを迎えることになります。