Bリーグ・アーリーカップはバスケットボールリーグの新しい魅力

2016年に誕生した日本の男子プロバスケットボールリーグのトップリーグ・Bリーグでは、設立後からいろいろな取り組みをしていますが、2017年から「Bリーグ・アーリーカップ」を開催。

B1、B2の垣根を払った一発勝負の戦いとあって第1回大会は大きな注目を集めました。

下克上もあり得る熾烈な戦いが各地で繰り広げられ、どの試合も大いに盛り上がったと同時にBリーグの新しい魅力がうかがえます。

第1回は4地区に24チームが出場

Bリーグ初のカップ戦として始まったBリーグ・アーリーカップは、リーグ戦の開幕前に開催され、東北、関東、東海・北陸、関西の4つの地区でB1、B2のチームが参加する地区別トーナメントです。

第1回大会となった2017年は各地区6チームの計24チームが激突。

東北地区では秋田ノーザンハピネッツ、関東地区はアルバルク東京、東海・北陸地区では富山グラウジーズ、関西地区では琉球ゴールデンキングスがそれぞれ優勝しました。

2018年はさらに参加チームが35チームと増えて、地区も4地区から6地区へと拡大。

今後も盛り上がりが期待できそうです。

緊張感が高まる一発勝負のトーナメント

Bリーグ・アーリーカップの魅力は、敗れたら終わりの一発勝負にあります。

それだけに緊張感も高く、すべてのチームが毎試合全力をぶつけてくるので、試合そのものも迫力があります。

特にB2のチームはB1に対して高いライバル意識で臨んでくるので、今後は番狂わせの試合も増えてくるでしょう。

地区別トーナメントであるためギャラリーも多く、どこの会場も大きな声援が飛び交います。

背番号に比較的自由なBリーグ

Bリーグ・アーリーカップは9月に開催されますが、Bリーグの開幕に向けた前哨戦なるため、チーム力や選手個人の仕上がりなどを見ることができます。

短期決戦で各チームともこの試合で弾みをつけたいところ。

それだけに選手の高いパフォーマンスが期待できます。

背番号は選手の代名詞

Bリーグは歴史が浅く、野球やサッカーと比べるとまだ人気は発展途上ですが、将来的にはリーグ戦チャンピオンシップ、天皇杯と並ぶタイトル戦にまでステータスを上げていく計画をしています。

リーグへ参戦するチームも増え、各選手が個性的なプレーでファンを魅了すれば、次第にバスケットボールリーグ全体に視線が注がれ、より多くのファンを獲得できることでしょう。

バスケットボールリーグに見る背番号の面白話

野球、サッカー、バレーボールなどチームで行なう競技には、選手を特定しやすくするために背番号がつけられます。

もちろんバスケットボールでも各選手に背番号がつけられていますが、バスケットボール特有のルールがあったことをご存知でしょうか。

また競技団体によっても背番号の規定が異なり、使用できない番号もあります。

そうした背番号のお話をご紹介しましょう。

2014年まで国際試合や学生の試合では1~3番が使えなかった

1961年からFIBA(国際バスケットボール連盟)が主催する大会や高校生以下の大会では、1~3番の背番号を着けることは原則として禁止されていました。

これは、「3秒ルール」に対する審判のジェスチャーが紛らわしくなるためです。

選手が3秒ルールを違反した時、 審判は指を3本立てるシグナルを示しますが、背番号が3番の選手が違反したようにも見られるため、その混同を避けるという理由で、1~3の番号が禁止となりました。

しかし2015年からこの規則が廃止され、選手たちは自由な番号を着けられるようになりましたが、高校生の場合は2017年度からようやく背番号が自由化されました。

NBAでは56以上の番号を使うには許可が必要

北米の男子プロバスケットボールリーグ(NBA)では、背番号に関するさまざまな規定があります。

56以上の番号を使用するにはリーグの許可が必要となります。

また、0と00は使用できるが同じチームに0と00番を着ける選手がいてはならないなど、特有の規定を設けています。

背番号を変更する場合も最低4年間は変更が認められておらず、変更した後も最低3年間は着けなければなりません。

背番号に比較的自由なBリーグ

日本の男子プロバスケットボールリーグであるBリーグでは、背番号の自由度が高く、2桁の番号であればその番号も使用可能です。

さらに1桁の番号でも02や05のように前に0をつけることも可能ですが、02と5のように0を前につけない番号と併用することはできません。

背番号は選手の代名詞

他のチームスポーツでもそうですが、背番号は選手の代名詞でもあります。

有名なプレイヤーやお気に入りの選手の背番号は憧れの番号で、誰もが同じ番号を着けたいと考えます。

バスケットボールリーグでどの選手がどの背番号を着けているかを見たり、チームでどの背番号が主力なのかを探ったりするなど、背番号から選手やチームを応援していくのも面白いでしょう。

バスケットボールリーグはこうして始まった

バスケットボールの歴史は、カナダ人のジェームズ・ネイスミスという一人の体育教官によって始まりました。

1891年の夏、アメリカ・マサチューセッツ州の国際YMCAトレーニングスクールで体育部の教官をしていたネイスミスは、冬になると学生のスポーツ意欲が低下していることに気づき、ゲーム性のある新しいスポーツを考案しようとしました。

アメリカンフットボールやサッカーなど人気スポーツの要素を採り入れ、ボールを使ったスポーツにすることを決め、安全性を考えて選手同士が接触しないこと、ボールを持ったまま走らないことなどを基本ルールとして、ゴールを高い位置に設置した箱に入れるスポーツを考え出しました。

ゴールを高い位置に設置するアイデアは、ネイスミスの少年時代の遊びをヒントにしました。

最初はゴールに箱を取り付けるつもりでしたが、桃を入れる籠が代用され、これが「バスケットボール」の語源となっています。

プレイヤーの人数などルールは時代によって変わりましたが、ゲームの基本はネイスミスが考案したものとほとんど変わっておらず、ゴールの高さも桃の籠を設置した時の10フィートと当時のままです。

全米から世界に広がったバスケットボール

バスケットボールは次第に人気を集め、やがてアメリカの各地で行われるようになり、YMCAを通じて世界各国へ広がっていきました。

1904年に開かれたセントルイスオリンピックでは公開競技に採用され、1936年のベルリンオリンピックから男子競技の正式種目に採用されました(女子は1976年のモントリオールオリンピックから)。

さらにアメリカでは、第二次世界大戦直後の1946年に男子プロバスケットボールリーグ(BAA)が創設され、1949年にはNBAが誕生しています。

1990年代にはマジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダンなどのスター選手が登場し、バスケットボールの人気を大いに高めました

日本のプロバスケットリーグの誕生

日本では1908年にYMCAを通じて紹介され、国内に広められました。

1930年には日本バスケットボール協会(JABBA)が設立され、普及活動を行うとともに、競技のレベルアップを図りました。

大学や実業団でバスケットボールリーグが結成され、2005年には日本初のプロリーグ「bjリーグ」が発足しましたが、ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)と2リーグが並立する形でリーグ戦が行われていました。

しかし国際バスケットボール連盟(FIBA)からの要請で、2016年9月、NBLとbjリーグを統合し「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)」が誕生しました。

まとめ

一人の体育教師によって考案されたバスケットボールは、今や世界各国で親しまれており、プロリーグも世界中で発足しています。

個性的な選手が集まるバスケットボールリーグは、見どころもいっぱい。

一度会場でスピード感と迫力あるプレーを体感してみましょう。

日本バスケットボールリーグの総決算であるチャンピオンシップとプレーオフ

日本バスケットボールリーグのBリーグには、年間優勝を決めるチャンピオンシップがあります。

その一方で下位チームにはB1残留をかけたプレーオフがあり、いずれも勝負の行方によってチームの明暗が分かれます。

ファンとしてはどの試合も手に汗握るダイナミックな試合が期待できますが、チームや選手にとっては1年間の総決算であり、緊張する戦いです。

その一瞬を目に焼き付けるために、大勢のファンが注目します。

すべてのチームの頂上を決める決勝は一発勝負

チャンピオンシップに駒を進められるのは、各地区の上位2チームの6チームと、残り12チームの中で勝率の良い上位2チームです。

合計8チームによってトーナメント戦が行なわれ、そこで勝ち抜いたチームが年間優勝チームとなります。

準々決勝となるクォーターファイナルと準決勝となるセミファイナルは各2試合が行なわれ、1勝1敗の場合は2戦目に前後半5分間の延長戦で決着をつけます。

それでも決着がつかない場合はさらに5分間の延長戦が行なわれ、決着がつくまで繰り返されます。

最後の決戦であるファイナルは1試合のみ。

スコアが同じ場合は、5分間の延長戦が行なわれ、やはり決着がつくまで繰り返されます。

また準々決勝、準決勝がリーグ上位のホームで行なわれるのに対し、決勝戦はどちらのホームでもない第三の開催地で行なわれます。

降格もあり得るプレーオフ

優勝チームを決めるチャンピオンシップとともに盛り上がるのが、プレーオフ。

こちらはB1残留やB2からの昇格争いとなり、チャンピオンシップ同様に白熱した試合が展開されます。

プレーオフは各地区最下位の3チームと残り15チームの中から勝率が最下位の1チームの計4チームがトーナメント方式で残留を決めます。

各チーム2試合を行ない、敗れたチームはB2への降格が決まります。

そして勝ったチーム同士で1試合を行ない勝利チームは残留が決定。

敗れたチームはB2の上位3チームと入れ替え戦を行なって、勝てば残留が決まります。

次年度のチーム方針を変える大事な戦い

チャンピオンシップもプレーオフもチームや選手にとって大事な戦いで、その行方によってチーム編成や強化策なども変わってきます。

チーム事情や選手の生活などいろいろなことがチャンピオンシップやプレーオフの結果で変わってくるため、バスケットボールリーグに関わる人すべての運命をかけたクライマックスを迎えることになります。